『僕と君の大切な話』を読んでみたいけど、実際面白いのかなぁ?
今回の記事は、『僕と君の大切な話』についてまとめました。
『僕と君の大切な話』とは?
作者 | ろびこ |
巻数 | 全7巻 |
女子高生の相沢さんが、同級生の東くんに恋をして、告白するところから話はスタートします。
告白された事に気付かず、「男は達成感が好きな生き物だから、差し出されたものには満足しないよ。」と、東くんは偏見に満ちた独自の視点で相沢さんに説教をします。
恋愛に積極的な相沢さんと、恋愛に鈍感で理屈っぽい東くんとの恋愛談義が微笑ましく、面白く、羨ましく感じられる、ラブコメディ作品です。
ろびこさんの作品は、絵が丁寧に書かれていて、気持ちよく読み進められます。
また、作中の登場人物たちの発言にハッとさせられたり、思わず吹き出してしまうシーンも多く、男性ファンが多いのにも納得です。
キャラ設定が最高!こんな登場人物も・・・
相沢のぞみ(あいざわ のぞみ)
この作品のヒロイン。
通う平和台高校では、美人として有名。
東くんの事が好き過ぎて、ストーカー行為をしてしまう事も。
東司朗(あずま しろう)
相沢さんが片思いする恋愛対象。本当は相思相愛?だと思われるが、鈍感で自分の恋愛感情に気付いていない様子。
4人いる叔母の影響で女性に対する偏見が強く、理屈っぽい。
小説を自作している。
環 和臣(たまき かずおみ)
高校一のイケメン。
人気者の自分に疑問を抱き、頭をタマネギカットにしてしまうなど迷走してしまう事も・・・
浜田 まりん(通称 はまりん)
相沢さんの友達。相沢さんの事が大切で、東くんに嫉妬してしまう。男性が苦手で、恋愛に臆病。
高橋 卓也(通称 カフェイン)
東くんの友達。誰に対しても優しい、いい人。恋人から二股をかけられて振られてしまう。
一ノ宮 鈴
東くんの4番目の叔母。東くんの1つ上の学年で、同じ平和台高校に通っている。
あらすじ紹介 ネタバレします!
1巻 あらすじ
相沢さんが東くんに対して、唐突に愛の告白をするところから物語は始まります。
告白そっちのけで偏った人生観を語る東くん。東くんを愛する乙女の相沢さん。
ずれた2人の議論は過熱し、この日の告白はうまくいきません。
ですが、これを機会に話す機会が増え、駅のホームでの会話が多くみられます。
「どうして女は弱いのか?」
「なぜ女子は理由も言わずに怒るのか?」
「女子から見た、異性の恋愛基準はどこか?」
様々な議題に対し、偏った主張を繰り広げる東くんと、恋する乙女の相沢さんのやりとりは、突っ込みどころ満載ですが、微笑ましく、時にドキドキします。
2巻 あらすじ
学校の校庭で一緒に食事を食べるようになった東くんと相沢さん。
その光景を見た周囲の人達の間では、熱愛疑惑で持ち切りになります。
2巻では、相沢さんと東くんだけでなく、同級生が多数登場。「東のクセに、美人の相沢さんと付き合うなんてムカつく」と、2人にちょっかいをかけ始めます。
中でも、相沢さんの親友の「はまりん」は、相沢さんを取られるのが嫌で、東くんの存在が不愉快でなりません。「はまりん」は女性らしく振舞うのが苦手な不器用な女の子。
そんな「はまりん」にも、恋の兆しが訪れます。
さらに、2巻では、相沢さんが東くんに恋した瞬間が描かれていて、見逃せない場面が目白押しです。
学校一のイケメンで「王子」と呼ばれ苦悩する環くんも、この巻で初登場します。
3巻 あらすじ
相沢さんの友人「はまりん」は、カフェイン君の事が気になり始めます。
そんな彼の噂をしていると、ふいにカフェイン君が現れ、さらに恋は進展していきます。
東くんと相沢さんの2人はというと、告白を忘れ去られた相沢さんはストレスを感じ、振られた事実を「はまりん」に打ち明けます。
その後「はまりん」は、相沢さんを振った東くんを非難します。
「はまりん」に指摘され、告白された事を急に意識しだす東くん。「今も僕の事が好きなのかな?」
と、相沢さんの事が気になってしまいます。
巻末には、『告白の刻~その時女は~』が掲載されています。
告白直前に緊張で震える相沢さんの心理描写が丁寧に描かれており、ドキドキが止まらないです。
4巻 あらすじ
冬休みに入り、東くんは男友達と、相沢さんは「はまりん」と初詣に行く事になります。
それぞれ別行動をしていましたが、お互いにうまく出会う事ができます。
相沢さんとはぐれてしまった「はまりん」は、気になるカフェイン君と共に、相沢さん達を探す事に・・・
これを機会に、「はまりん」は、東くんと相沢さんに恋愛相談をする事になりますが、その最中に、まさかのカフェイン君本人が登場。
カフェイン君の思いつき(?)なのか、4人は、クラスメート主催の水族館見学に参加することになります。
緊張して会話できない「はまりん」が、カフェイン君と必死で会話するシーンや、クラスメートと相沢さんの会話を、嫉妬心で邪魔する東くんなど、胸きゅんエピソード満載です。
さらに、冬休み最終日の東くんと相沢さんの買い食いエピソードも胸キュン必死です。
また、最終話で、東くんが小説を書いている事が発覚。
この巻は、「はまりん」の不器用さが、かなりかわいく描かれています。
「はまりん」ファンが急増した巻だと思います。
5巻 あらすじ
この巻では、東くんの叔母、鈴先輩が初登場します。
鈴先輩は、野呂先生に恋心を抱いており、野呂先生に惹かれるに至った経緯や、東くんと鈴先輩との関係性が明らかになります。
また、王子こと、環くんは、ファンから様々な理想を押し付けられて暴走。
すがる想いで相沢さんと東くんに相談し、その際、相沢さんへの恋心に気付きます。
しかし、相沢さんの頭の中には、いつも東くんがいる事に気付き、2人を応援する立場に回ります。
その後、照れながら相沢さんをデートに誘う東くんのエピソードが微笑ましいです。
「はまりん」の恋も進展します。
カフェイン君の所属する男子バレー部の練習を眺めていると、またも背後からカフェイン君が現れ、あたふたします。
そして、カフェインくんから、唐突にアプローチされる事になります。
展開が速すぎて、こちらもハラハラしましたが、「はまりん」達の恋の行方は、次巻以降に。
鈴先輩はというと、想いを寄せる野呂先生の左手薬指に結婚指輪がある事に気付きます。
その後、結果はともかく結論が欲しいと、先生に告白する事を決意する鈴先輩。
ところが、鈴先輩に対する先生の印象は、親心そのものでした。
告白をきっぱり諦めた鈴先輩の表情が切なかったです。
5巻の最終話では、相沢さんと会話をしている時に、東くんはようやく自身の恋心を認識します。
また、この巻では、東くんが自作の小説を紛失してしまい、「はまりん」が拾って読むエピソードもありました。
次巻以降も期待できる展開でした。
6巻 あらすじ
風邪をひいた東くんの自宅に、相沢さんが「はまりん」を連れてお見舞いに来ます。
「はまりん」は、東くんに恋愛相談をしたかった模様。
前巻でカフェイン君からアプローチされた「はまりん」は、男性経験が少ないために、どう対応したら良いのか悩んでいました。
東くんからは、勇気を出せとアドバイスされ、今度は「はまりん」が勇気を出すことに・・・
主演の2人、東くんと相沢さんは、初デートをする事に。2人のデートは上手く行き、デートは大成功に終わります。
ですが、デートがあまりにも上手くいったせいで、顔を合わせるのが気まずくなってしまう東くん。
相沢さんを避けようと逃げ回っていると、「はまりん」から、東くんの自作小説の感想を聞かされることになります。
相沢さんをテーマにした自作小説は、意外にも高評価で、その評価に背中を押され、とうとう東くんは、相沢さんに愛の告白をすることになります。
最終話で、東くんは、東くんらしい方法で相沢さんに告白をします。
この巻では、はまりんの男慣れしていない不器用なところが、めちゃくちゃ共感できます。
また、東くんも、ぶれない告白の仕方で、ドキドキしました。
第7巻(最終巻) あらすじ
「はまりん」とカフェイン君は、既に交際を開始。
男性が苦手な「はまりん」の、不器用な恋愛エピソードが奥ゆかしく、微笑ましいです。
また、東くんの幼馴染でクラスメートの圭介は、幼い頃から、東くんの叔母の鈴先輩に恋しています。
東くんの恋愛に感化されてか、隠していた恋心を、鈴先輩にぶつける事を決意します。
野呂先生に振られたばかりの鈴先輩の反応は・・・
そして、東くんの告白は一筋縄では終わりませんでした。
告白されて喜びを爆発させそうな相沢さんに対し、相沢さんからの返事を遮る様に、「けじめをつけるまで返事を待って欲しい」と、東くんは伝えます。
そして、小説を書き上げたら改めて告白する事を決意し、告白は終了してしまいます。
完成した小説を相沢さんに手渡し、小説を読み終わった相沢さんに、改めて告白する展開に。
返事はもちろん・・・。
最終話では、圭介と鈴先輩の恋の行方が明らかになります。
さらに、告白後の東くんと相沢さんのやり取りが、すごく爽やかに描かれています。
この漫画の評価ってどう?面白い?笑える?
青春 | ☆☆☆☆ |
恋愛 | ☆☆☆☆ |
コメディ | ☆☆☆☆ |
哲学 | ☆☆☆☆ |
画力 | ☆☆☆☆☆ |
恋愛・コメディ・青春のバランスがよく、
画力が高いのも◎です。
まとめ
メインキャラだけじゃなく、他のキャラクターも、しっかり深堀されていて、正直、もっと読みたかったです。
ろびこさんの、他の作品を読むきっかけにもなりました。
アニメ化にも期待したいですね。
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